偏差値35でもわかるプエルトリコのルール

 

 いつも見ているボードゲームのレビューサイトに載っているプエルトリコのルールがわかりづらく感じたので、自分用と布教用兼ねてまとめてみる。

 ルールは結構複雑なので一通りゲームの説明したあと補足する形を取っている。やりながら見る分にはわかりにくいかもしれない。これ読んでなんとなく理解してメモ取った方が良い。

 

プエルトリコとは
 プランテーション(農園)や工場に入植者を派遣して、商品を作って出荷し、勝利点を稼ぐゲーム
 商品を生産して勝利点を稼ぐという点ではカタンに似ているが、カタンより複雑で運に依存しない。
 (ボードゲームアリーナで出来ます)

 

◇ゲーム終了条件と勝利について
 ゲーム終了時に勝利点が多い人が勝ち。
 勝利点は出荷時にもらえる勝利点チップ(自分にしかわからない)と、建物を建設することによる勝利点がある。

 ゲーム終了条件は「誰かが建物をすべて建てた時」「入植者のストック(全員共通)がなくなった時」「勝利点チップがなくなった時」
 詳しくは後述。

 

◇ゲームの進行と役割

・ゲームの進行
①スタートプレイヤーが最初に役割を1つ選択する
②全員でその役割のアクションを実行する
③次のプレイヤーは、残った役割の中から選び、同じように役割のアクションを全員で実行
④全員が1枚ずつ役割タイルを選んだら1ラウンド終了

だから、A→B→C→Dという順番であれば、
Aさんが役割を選択し、実行。次にB→C→Dの順番で選択し、実行(ここで1ターン)
Bさんが役割を選択し、実行。次にC→D→Aの順番で選択し、実行
Cさんが役割を選択し、実行。次にD→A→Bの順番で選択し、実行
Dさんが役割を選択し、実行。次にA→B→Cの順番で選択し、実行
の繰り返しになる。

 

 一般的には、その役割を選んだ人しか役割を実行出来ないボドゲが多いので、その点では珍しいと思う。

 

 

・役割
 役割の説明の前に「売却」と「ダブロン」の説明。

 このゲームでは工場等の建物を建てるためには「ダブロン」というゲーム内通貨が必要になる。そのため勝利点を稼ぐのもそうだけど、ダブロンも稼がないといけない。ダブロンを稼ぐには商品の売却が手っ取り早い。商品は5種類あり、売却価格は異なるが、それは後述。

 また、商品を出荷または売却するためには、商品を生産するためのプランテーションおよび工場が必要になるが、プランテーションと工場それぞれに労働者を置いていなければ商品は生産することが出来ない
 だからはじめは「プランテーションを設置」「工場を設置」「入植者の獲得」が優先的に行われることになる。
 ゲームは出来るだけ自分だけが優位になるように立ち回る必要があるけれど、このゲームでは自分が利益を得るためには、他人も利益を得てしまうことになるため、それが面白いところだと思う。

 

 役割一覧

f:id:mayugearurun:20180727103145p:plain

 この中からプレイ人数の数だけ役割が選択される。
 つまり、「開拓者」「市長」「建築家」でプランテーション、工場、入植者を得ても、誰も「監督」を選ばなければそのターンに商品を生産することは出来ず、「監督」を選んでいても、商品や船長が選ばれなければそのターンに売却も出荷も出来ない(次のターンに選ばれたら出来るので問題はない)。

 また選ばれなかった役割には毎ターン1ダブロンが置かれ、次にその役割を選んだ人はダブロンを獲得できる。

 

 いくつか補足すると、

 採石場タイルは建物を1ダブロン安く購入出来るようになる。つまり採石場タイルを設置していて(入植者も必要)、かつ建築家を選べば2ダブロン踏み倒せることになる。

 商品は全部で5種類だが売却出来るのは全員で4個(しかも同じ商品は置けない)ので、商品を持っていても商人フェイズで売却出来ないこともある。また、売却した段階でダブロンは手に入るが、4個全部置かれないと商品はなくならない。そして次に誰かが商人を選んだ際に4個目が置かれた瞬間、売却フェイズが終了となる(次のターンからまた4個置けるようになる)。つまり3個残っている状態で商人を選んでしまえば、自分だけが売って商人フェイズを終了させられる。

 出荷は5個6個7個(4人プレイ時)まで置ける共通の船が1艘ずつあり、商品1個につき1勝利点手に入れることができるが、制限がある。「1回で1種類の商品しか置けない」「船には1種類しか置けない」「船は全種類違う商品で置かないといけない」というもの。

f:id:mayugearurun:20180727111149p:plain

 商品フェイズと同じく、商品が全て埋まらないと船は出荷されない(商品は残ったまま)。また、船長フェイズ終了時に商品が2つ残っていると商品が1つになるまで捨てなければいけない。

 

◇商品と建物

・商品

f:id:mayugearurun:20180727113829p:plain

 とうもろこしは売却しても0ダブロンだが生産設備を必要としないため、出荷で勝利点を稼ぎやすい。一方でタバコやコーヒーは生産設備に必要なコストこそ高いものの、売却価格も高いためより優位に立ちやすい。
 また大きな生産設備は労働者を複数人配置出来る。だからインディゴの大きな生産設備に労働者が2人いて、かつインディゴのプランテーションが2つあれば、監督フェイズにてインディゴを2つ生産出来ることになる。

・建物

f:id:mayugearurun:20180727115501p:plain

(一部省略)

 

 商品のところでもさらっと書いたけれど、建物を建てると勝利点が入る。特にギルドホール以下5つの建物はコストも高いが、勝利点も多く効果も強力。さらにギルドホール以下5つは1つしかなく(早い者勝ち)、建物のスペース2つ分を消費する。

 

◇戦術

 まだ1回しかやっていないので戦術もクソもないが、やる前に大まかな勝ち方わかるとやりやすい気がしたので書く。

 一番無難というかオーソドックスなのは、とにかく出荷すること。とうもろこしを量産するのもそうだけど、倉庫造船所は欲しいから、いろいろな商品を出荷して売却してお金も稼げるようにする。ギルドホール税関と相性が良い。薄利多売って感じ。

 もう一つは建物を建築しまくること。建物の勝利点が大きいので、タバコやコーヒー等を売却してダブロンを稼ぎ、大きな建物や出荷設備を建てていく。採石場タイルも欲しい。ゲームの終了条件に建物を12スペース分埋めるというものがあるので、それで勝つことになる(のかな?)。建設小屋商館市役所等と相性が良い。もちろんコーヒーしか生産しておらず、何も出荷出来ないことは避けたいので他の商品も生産する必要がある。

 

 はじめてやったときは、コーヒーの売却価格に釣られてコーヒーのプランテーション設置したものの生産設備建てられねえ~失敗した~って思ってたけど、なんやかんや売却できて港も設置して良い感じになった。

 もう一回やりたいので誰かやりましょう。

 

 入植者がなくなってもゲーム終了なんだけど、大学+で入植者減らして勝利点稼いで勝つことも出来るのかな、とふと思った。後半、市長を選ぶ人は減るだろうからもしかしたら良い感じなのかもしれないけど、よくわからん!